目の充血|痛みがある時と痛みが無い時の原因・病気の違いは?
目が充血しても、たいていの人はあまり深刻に考えずに放置したり、目薬を差すだけで終わらせたりするのではないでしょうか。
しかし、充血はいろいろな病気のサインであることもあるのです。
ここでは、痛みを伴う時と伴わない時の病気の違いをご説明しましょう。
目の痛みがある時
目が充血して痛みがある時は、角膜ヘルペスや急性緑内障の発作、角膜炎などが考えられます。
角膜ヘルペスは、顔などに水ぶくれを作るヘルペスウイルスの一種が目に入って起こるもので、帯状疱疹や目がちかちかするなどの症状を伴います。
悪化すると失明する危険性もあります。充血や痛みと共に頭痛や吐き気、目のかすみがある場合は急性の緑内障の発作の可能性があります。
この場合はすぐに失明してしまう恐れもあります。
また、角膜炎でも目の痛みが起こります。
どの症状も重症になる可能性があるので、目の痛みを感じたらすぐに眼科を受診しましょう。
痛みがない場合
痛みのない目の充血の場合は、結膜炎が考えられます。
結膜とは白目とまぶたの裏側を覆っている半透明な膜の事で、これが赤く充血して炎症を起こすのが結膜炎です。
感染によって起こる細菌性結膜炎やウイルスによるもの、アレルギーが原因で起こるものなどがあります。
その他にも、痛みを伴わない充血には、病気ではありませんがパソコンやスマートフォンの使い過ぎ、睡眠不足、コンタクトレンズの使用などが原因の場合もあります。
目の痛みを伴わない充血の場合は、目を休める事を心がけ、あまりにも充血が引かない場合は眼科を受診しましょう。
原因の違い
目の充血は、結膜の下にある毛細血管が膨張して赤く見える事で起こります。
それ自体はちょっとしたことでも起こることがあるのですが、痛みを伴う場合はそこに他の要因が加わっている事が考えられます。
緑内障は視神経に障害が起こっている状態ですし、角膜炎は角膜上皮が傷ついたり感染したりして起こります。
角膜ヘルペスもウイルスが角膜に感染している状態ですから、放置してはいけないのです。